マレーシアで野生のスリに出会いました


6月の頭、僕は会社を1週間休んで、チキステとマレーシアに行ってきました。

父の住むマンションがあるので、旅費が浮くと思ったのです。あわよくば食費・交通費も…なんて調子のいいことを考えながら。

個人的には5年ぶりの海外、しかも初の東南アジア(台湾は東アジアカウント)、初のイスラム教国家という花*花もびっくりの初*初ずくし、テンションが上がらないわけがありません。

結果としては、食事はスパイシーながらどれも美味しくハズレなし。観光も見たいところは全て回れて、イスラム国家としても中華系文化の残る国としても、マレーシアを楽しめました。


僕はその地上の楽園マレーシアで、なんとも不可解な体験をしたのです。

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あれは、明日には日本に帰るという最後の夜のことでした。


僕たちはマレーシアNo. 1の繁華街、ブキッビンタン(楽しいから発音してみてね)のアロー通りで夕食をとりました。

そこ自体は2日前にも一度訪れていて、非常に美味しいサティ(屋台風串焼き。マレーシアでは海産物も鶏肉・牛肉も、甘辛いタレにつけて串に刺し、強火で短時間で焼いたもの。)をいただきました。

僕らは今度は、屋台の看板に描かれていた大きな海老を食べることにし、タイガービールのロゴを掲げるそのお店で、甘辛い何かを次々に食べ、ビールを飲みました。


午前中観光した後、2時間も車で移動していたので非常に疲れていましたが、楽しかった。

とにかくこの旅行は良いことばかりだったなぁ。

出発1週間前にパスポートを紛失し、再発行に1週間かかるために1日旅程をずらしてもらうなんてこともあったけど、終わりよければ全て良しだなぁ、

こんなに楽しいと、何か起きそうで怖いくらいだと、

幸せの絶頂(当社比)で家路についていたその時でした。


僕たちは夜は父と別行動しようとしていました。

僕は帰るときや万一の時に連絡を取れるように、携帯に手を伸ばしました。

僕の手に握られたのは、異国の風でした。


あんなに騒がしかった周囲から音という音が消え、自分のすぐ後ろから囁く声が聞こえました。

「今までお前が浮かれているとき、それに水を差す出来事が、起きなかったことがあるか?」

嘘です。聞こえませんでした。妄想です。または自問自答です。

まさかと思い反対側のポケットも弄りました。無い。

ズボンのポケットも確かめて、無駄を悟り、

息子が友達を連れて単身赴任先に来て、本当に嬉しそうにしている父に向かって、震える声を出しました。

「携帯が無い。スられた。」

と。


ここまでだったら、海外旅行あるあるとして皆さんも笑ってくれた事でしょう。

実は私がスられた携帯は、2台ありました。

1台は自分の携帯です。

もう1台はなんだと思います?


それがね…


会 社 か ら 支 給 さ れ た 携 帯 だ っ た ん で す 。


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いかがでしたでしょうか。

背筋も凍るような、リアルな恐怖体験をお届けいたしました。


言うまでもなく父の顔からは笑顔が消え、僕は日本時間24時にも関わらず、会社の上司に相談を始めました。チキステはスカイリバーに行きました。

パスコードはかけていたもののiPhoneを探すがオフになっていたため、探すことはできませんでした。

上司が手続きや説明をして回ってくれたおかげで、僕は休暇が終わった後に2度目の始末書を書くだけで済みました。紛失ではなく盗難(東南アジアだけに)だったことも、幾ばくか同情を誘ったようでした。


パスポート・財布など他の物は何もかも無事で、やられたのは携帯だけでした。

会社携帯がiPhone8だったので、それだけが目当てだったのだと思います。

僕の個人携帯、6,500円の低スペック機だし。


正直、携帯だけ盗まれたと分かった時点で、そんなには困らないだろうと思っていました。

ただ実際は帰りの飛行機のQRチケットを出すとか、Suicaや現地のタクシー配車アプリ、また盗まれた個人携帯の通信用現地simにクレジットカードを登録していたため、それらの代用や停止手続きに苦労しました。


これから夏本番、長期休みに海外へ旅立つ方も多いと思います。

くれぐれも、カバンは前に持つこと、iPhoneや財布を人の多いところで出さないこと

そして自分の持っているクレジットカードの保険がどこまでか調べて、

携行品補償がなければ、有料掛け捨てでも保険に入っておく

この3点を守って楽しい旅行にしましょう。

お兄さんとの約束だぞっ☆


ほねでざいん honesty-to-desire.inc

あれもしたいこれもほしい、欲求に正直なホモサピエンスのチラシの裏 I live honesty to my desire.

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