PlayStationPlus 今月のフリープレイ(ABZÛ)

良いな~と思うものに出会ったときに、良かったということを泥臭くても少ない語彙でも語らずにはいられないから、僕はオタクだなぁと思います。

いきなりなんだ?と思いましたか?

僕です。右ねじです。

今回は短いゲームだったので早く消化できました。



2019年10月のフリープレイ

・ABZÛ

ABZÛは、言語の無いRPGです。主人公は海中を潜水で進みながら、失われた文明の遺跡を探索していく。

僕が以前やったことのある中だと、「風ノ旅ビト」というゲームも同じコンセプトで、それは砂漠を進んでいくゲームでした。短くて簡単だけど読後感さわやかで、大好き。

どうやら風ノ旅ビトの開発チームが独立して、作ったのがこのゲームなんだって。さもありなん。


このABZÛは海中なので、海の生き物がものすっごくたくさん登場するし、チェックポイントでは彼らを生み出したり、巨大なサメと共闘したりする。

たまに「瞑想スポット」があるんだけど、そこで瞑想すると近くの魚たちを鑑賞するモードになる。笑

水族館が好きな人はたまらないんじゃないかな。


ゲームの中で登場する「失われた文明」って何なのか?

主人公は大海に突如落された存在なのですが、この作品の舞台である海中の失われた文明で描かれている壁画には、主人公によく似た存在が、海の生き物たちと共存する姿が描かれている。その文明は海中に都市を築き、海の中に陸を作り上げる技術力を持っていた。

かたや、失われた文明には実験室のような場所があったり、千年パズルみたいな三角錐の物体が浮かんでいて、主人公が近寄ると攻撃をしてくる海中地雷があったりする。

その海中地雷に戦いを挑み、サメさんは死んでしまいましたが、主人公がギミックを解いたら復活しました。(あるいは新たなサメなのかもしれない)


英語版Wikipediaを見てみると、実はこのゲームはシュメール神話と宇宙海洋神話(ようは宇宙は原初の海から発生したという神話)を元にしているようで、高度文明が自らの驕りが故に神を怒らせ、水底に沈んだのかなと思います。

海中なのに空気があり、歩く地面のある遺跡はそれを示しているのかなと。

そして、傲慢な文明が生み出した兵器は母なる海を蝕んでいるので、主人公はその関係を元に戻す役目を負っていたのですね。



喪われた栄華のノスタルジーに弱い

風ノ旅ビトでもこういうシーン見て泣きそうになったんですけど、壁画を残していったいのちのことを思うとグッとくるんです。
だって文明を誇るという事は(より豊かになればそれを上書きして)それだけ過去をみても1番栄えていた時期であるわけで、芸術を権力者が愛するほど成熟した社会だったのに、僕がみている今この世界にこのもの達は滅んでしまっていて、もう誰もいないんだ。

この世界での文明は水と海の生き物をリスペクトしていて、海にも愛されていたのだなぁ。あぁだから我々の知る海と違いエネルギーに満ちていて、文明はそれに寄り添っていたからこの時はみんな幸せだったんだろうなぁ。

言葉を使わないし、音楽も控えめだし、ストーリーも短いしそこを掘り下げないから説教臭くないからこそ、そこの想像が膨らんで、考えたながらエンディングを迎えたゲームでした。それが昇華される終わりだったから、スッキリしました。

2時間足らずでクリアできるし安いので、海の中を美しい魚たちと泳ぎ回りたいという方はぜひプレイしてみてください。


11月のフリープレイはとりあえずダウンロードしたんですけど仁王かぁ…ボリュームありそうだなぁ…(遠い目

ほねでざいん honesty-to-desire.inc

あれもしたいこれもほしい、欲求に正直なホモサピエンスのチラシの裏 I live honesty to my desire.

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