右ねじです。恥ずかしい話です。
今日自分のメールボックスを見たら、こんなメールが来ていました。
え?なにが決済されたの?11,760円も?
Pairs(ペアーズ)か!!!!!
ペアーズは恋活・婚活マッチングアプリの超有名サービスで、Facebookと連携することで「既に知り合いになっている人にはバレずにマッチングできる」のと利用者が多いのが売りのサービス。
Facebook連動で利用者が多いと言われるとTinderもそうですが、そちらはメッセージのやり取りなどは無料で行えます。
ペアーズは無料会員だとマッチングしたことがわかるだけで、その後のメッセージのやりとりをするには有料会員にならないといけません(男性会員だけらしいです)。
だから男が利用するなら基本的に有料会員にならないと、何もできません笑
で、僕はそれを2018年の8月末に有料会員登録をしていて、1年たった今更新の請求がきていたということです。
えっペアーズとかもう使ってないけど…あっ契約が残ってたのね…
ペアーズの有料会員は、決済の入り口によって"サブスク"かどうかが違う
最近増えてますよね、"サブスクリプション"型サービス。有料サービスを購入する際、1か月とか1年とかの期間、利用する権利を購入するというもの。定義を調べたわけではないですが、とりあえずAdoe Creative Cloud、Spotify、DAZN、Tinder、YoutubePremium、Amazon Primeあたりですか。あ、TSUTAYA TVとかもそうでした。
これらの”サブスク”には以下の共通点があります。
- (製品買い切り型と違い)支払っている期間はサービスを利用できる
- 支払った期間が終了すると、自動で次の期間分が請求される
- 支払った期間が残った状態で解約すると、次回以降の請求がされなくなる
僕はペアーズもこれだと思っていました。Tinderと同時期に初めて、Tinderは課金してすぐに定期購入を解約し、「1年だけ有料サービス使おう」としていたのです。
じゃあペアーズはなぜ定期購入を解約しなかったのか?
ペアーズは僕はPCから課金していたようで、Apple IDのサブスクリプションにはいませんでした。
そして、ペアーズのPCで有料会員サービスの購入をするページには、定期購入とは書いてませんでした。ペアーズの有料会員は、サブスクじゃないんですよ。
解約ページの説明を読むと、定期購入の解約とは違い「有料会員から無料会員になる」ため、解約した瞬間から全ての有料サービスが利用できなくなる、との説明がされます。
これは利用規約にも書いてあります。(読み飛ばしてたけど…)
上の有料サービス契約の流れには、どこにも書いてないけどね…
そのため僕は「使わなくなったら自分で解約をしないといけない」ことを忘れて、更新分の課金をされてしまった、というわけでした。
でも、ペアーズのヘルプを見ると「サブスクリプション」という購入方法も実は存在したようなのです。
あ~~~~つまりこれは、Appleのアプリ内課金で1年分課金していれば、「Appleのサブスクリプション」機能で定期購入できたんですね???
入り口の違いで1万円超の無駄遣いをしてしまいました。トホホ。
自分の中でどうしても消化できず、長文の解約理由をPairsに送りました。解約しました。
有料会員料金請求前にメール通知が来ず、いきなり請求が来たことで、Pairsに契約が残っていたことに気づきました。
他社のサブスクリプションサービスは定期購読の解除を行っても有料サービスが使えなくなるという事はないため、 「おそらくPairsも定期購読の解除をしただろう」を誤認して契約をしたまま放置してしまっており、そのため突然請求が来たことに強い抵抗感が生じました。
「有料サービス利用料金が期間により変動するというなら、支払った期間分利用できる権利を買ったのではないのか?」 「解約しても返金されないのであれば、利用権利は消滅しないのではないか?」と思いつつ、
Pairs利用規約にも記載されていてそれに同意して契約を開始していたはずなので、なにも抗弁できないなと悟りました。
結局、「利用しなくなったら解約すればいい」と考えていた自分が悪く、
「利用しなくなったことを知覚することは不可能」という学びのための勉強代だと諦めて解約することとしました。
「設定で通知をオフにしてもPairsからの重要な通知は送られます」の重要な通知って一体ったいなんでしょうね?請求か垢BANかサービス終了あたりかと思うのですが、これまでに来たのはプライバシーポリシー変更のお知らせだけでした。正直どうでもいい。
ちなみにOmiaiは自動更新の停止、という扱いになるみたいです。
有料サービスを停止されますと、次回有料会員更新日の自動継続がOFFとなります。今回既にお支払い頂いている有料会員プランは有効期限日までご利用可能です。
言ってもしょうがないけど、Omiaiを使ってればよかった…
期間を定めた利用料金契約、期間が残っているのに権利が消滅するっていう規約、アリなの?
今回の件で僕が抵抗感を持ったのは、この点です。
「いついつまでサービスを使えるようになる」ことに対してお金を払っているのではないのか?
生命保険などのように、期間中サービス提供を受ける契約でも、解約と同時にサービス提供が消滅する契約は存在します。ただ生命保険を含む保険商品はサービスの性質が特殊なため「保険法」という商法から独立した法律で扱われています。
保険というものは、偶発的なアクシデントに備える人々がお金を出し合ってプールし、その中の人に起きたアクシデントに対し、プールからお金を受け取るという商品です。つまり、サービスの本質は、「アクシデントが起きたら出資している人がお金を受け取ることができる」です。
解約すると確かにサービス提供は消滅しますが、サービス提供のトリガーとなる「アクシデント」が発生していないのと、サービス提供の条件となる「出資者」から外れてしまうので当然に思えます。
その上、2008年の保険法施行前、商法の一部だったころの慣習(保険料不可分の原則)を踏襲しているだけで、2009年に「未経過保険料の合理的・適切な金額の返還を行うための整備が求められること になっ」ています。
つまり、保険法上は、「支払っている期間満了日から解約日までの間、サービスを提供しないのだから返金すべき」ということです。
法制度上は、保険商品は「支払い期間」と「サービス提供期間」は一致する、ということです。
マッチングアプリはマッチングシステム上でメッセージをやり取りできる機能がサービスであり、それは課金した時点から「サービス提供期間」の間は提供されるべきものではないんですか?っていうのが、僕の論旨です。
「支払い期間」が「サービス提供期間」と異なるのは、不当ではないでしょうか?
類似する、「定期的に支払うシステム」としてはインフラ関係がありますが、それらは毎月の利用に合わせて請求され、支払います。過去の利用について支払うものですので、性質がまた異なります。
「いついつまでサービスを使えるようになる」という他に類似したもので、解約した時点で未経過期間があっても即利用できなくなるものがあったら、教えてほしいです。わかりづらいかもしれませんが、このサイトの最下部にコメント入力欄があります。
利用中に「今すぐ解約しよう」という行動、有り得る?
この点も納得いかず、気になってはいます。ただ適法性というよりユーザー心理的な部分なので、正解は無いのかもしれないとは思います。
ペアーズの有料会員サービスは、マッチした相手とメッセージのやり取りをするというマッチングサービスの根幹の機能へのアクセス権です。もしかすると有料会員だと検索の上位に表示されるというようなメリットもあるのかもしれないのですが、そんなの眉唾だし全員有料会員だろうから意味ないし…
で、僕みたいにPCで課金していた人って、利用しようと思ったタイミングで積極的にアクセスして、メッセージやプロフィール閲覧をしたりしているわけじゃないですか。んでそういう積極的に利用している人が、「今すぐ全メッセージ見れないようにし~よお」って思いますか?
僕は結構疑り深くて自分を信用していないので、定額制サービスは購入した瞬間に定期購読を解除して、支払った分しか請求されないようにしています。恐らくペアーズを始めた時もそうしようとしたはずですが、「その時はまだ利用する気だった」「有料会員を解除すると今すぐ利用価値がなくなる」ので解除できなかったんだと思います。多分ね、推測ですが…
どうやらiPhone版でも、「有料会員をやめる」は別途行えるみたいなのですが、それって既にマッチングしたとか利用しなくなったとかの明確なきっかけがあって、「マッチングアプリ全部抜く」をやるから押すもんですよね。
単純に忘れててユーザーが離れただけの場合は課金が生き続ける仕組み、よくなくね?それを前提に定期購読解除が機能としてあるべきじゃないかな…
ユーザーが将来のサービス利用について、終了する予定があるのにそれを決められないのって、不当じゃないですか?
まとめ
とか言ってもしょうがないです。課金してたことを忘れていたのは僕だから。それにもう支払っちゃったし。
だから今更どうにかしてほしいとかは無いです。単にこの利用規約の適法性だけ、僕は消費者生活センターの法律相談に依頼したので、回答もらって納得するだけです。
あなたの利用しているサービスは大丈夫ですか?本当にサブスクですか?
サブスクに見えるだけじゃないですか?
0コメント