右ねじです。
さっきふとmixiにログインしてみたら、自分が書いたはずなのに、意味がわからない日記がありました。
たぶんサークルのラジオドラマ用のスクリプト?だと思うんですが…
これ、最後の一文、どういう意味だか誰か教えてください
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「廃店、シャッター」
昔から、シャッターの降りた店をみると、足が止まる。
その店のかつての姿が知りたくて、近くの人なり店なりに聞いて回ってしまう。
幼い頃はそれで両親によく怒られたものだが、年を重ねるにつれてあきらめたようだった。
調べた店のことは、ノートにまとめてある。かなりくわしく書いたので、それを見れば迷わずたどり着けるように地図も入れてあった。
今は、それをブログに公開して、予想以上の好評をいただいている。
私は大学生となり、より自由になった身を、シャッターさがしに投じていた。
あれは、私が所属するサークルの合宿の、買出しで寄った町からの帰り道だった。
合宿所に近づき現れたのは、異様なほど繁盛している商店街。どうやらアニメで町おこしをしているらしく、若い男女がたくさん、歩いていた。
かなり作品と強力なタッグを組んでいるのか、「作中でだれだれが食べた!」と冠する商品が多く、無表情の老婆が真剣にアニメを見つめる様子を想像してしまった。
そんな様子で、あちこちの軒先に人だかりができる中、シャッターを探し歩いた。
「金つば、福梅、おだまき・・・。気持ちの良いくらいに、アニメに出たお菓子だけが売れてますね。」
私よりすこし背の低い男の子が、老人たちを見つめて言った。私の後輩で、アニメ好きらしい。
シャッター好きだと話したら、面白がって付いて来てくれた。
「逆に、当たり前なんですけど、金物屋がさびしげに見えます。」
こういう差を見ると、商店街で軋轢が生じるんじゃないかと心配になる。
将来的にシャッター化しそうなのは、和菓子の方であるのだが。
商店街の奥に、神社があった。一応、お参りをしていく。
「残念だなあ、先輩の好きなシャッターが見れなくって。」
そうだね、と、私は合掌をする。
境内から降りる階段を下りる。
―襖の奥がどうなってるか、金物屋に聞いてみよう。
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