右ねじです。知ってましたかそうですよね。
近頃、例の新型のあんちくしょうの流行に伴い、様々な興行が自粛されております。
換気されてない密閉空間に大人数が集まった集団に感染者がいる場合に、クラスターが発生する可能性があるのだそうで。クラスター?Twitter上のオタクの集まりのこと?とか言ってる場合じゃなく、音楽ライブや同人誌即売会などが中止したり、無観客開催してネット生配信してたりしますね。
無観客開催をネット生配信してくれるのは有難いけど、それって演者のモチベーション的には難しくないか?目の前の観客を震わせて生まれるグルーブは感じられるのだろうか。
そんなこと僕が考えても仕方ないのに、どうにかできないか、何か提案できないか考えました。
エンタメは現代人の生活必需品だから…。
音楽でも、お笑いでも、演劇でもどれも人を救っているという価値がある。その価値を生む人々を飢えさせてはいけない。
考えるうえで気にしたのは、①今あるものでできること、②フローを理解してもらえたら、より良いやり方が生まれそうなことです。
「コロナ対策しつつエンタメイベントを開催できそうな方法」、そんなものあるのか。
本来のライブって、こういうことなんじゃないかなと思うんです。演者からは音と光が、観客からは熱が、どちらが先とかなく出しあった結果のトータル、箱全体。
だから作り上げるためには、
演者:観客の熱が必要
観客:音と光が必要
ついでに言うと、観客は音と光を吸収して(植物か)熱を発するのですが、その形式は「声を出す」「踊る」「身悶える」などが挙げられます。
この行為を通してストレス発散にもつながり、ライブ後の爽快感に繋がるのではないかと僕の中で話題になっています。
なので、観客にとっても熱を発する過程で行っている、「声を出す」「踊る」などは必要と考えます。
では、例えば演者側が音と光をLIVE配信で届けてくれる場合、観客はどうにかして声を出したり踊るなどをして、演者に熱を伝えることはできないのでしょうか。
踊る場合、それを演者に伝えるためには演者の視界を少しずつ占領していきますが、人って視界に入ってるもののほとんどを「見ない」って処理しているんですよね。情報量が多すぎるから。
そうなると踊ってる映像を演者に届けると、気が散ると思います。
それに対して、声だけ届ける場合は、ひとりひとりの声を聴き分けなくてもよいと考えれば、そこまで邪魔にならないんじゃないかと思います。作業用BGMとかあるしね。
つまり、やりたいのはこういうことです。
LIVE配信を視聴しながら、声だけ演者に届ければ、そこにライブが生まれるんじゃないか。
YouTubeで配信しながら、観客の声を寄せ集めて会場に届けられるか試そう
みなさん、YouTubeは知ってますよね。動画をアップロードしたり、映像のライブ配信をすることができます。
実はYouTubeでライブ配信を行うと、その映像がそのままYouTubeに動画として残っていて、あとでダウンロードして編集してからアップロードしたり、再度LIVE配信したりすることができます。
なので一回の配信から、いくつかの販売チャネルを考えることができます。演者さん、おすすめです。
YouTubeでライブ配信すること自体は、WebカメラつきPCがあればだれでも行えますし、チャンネル登録者が1000人いれば、スマートフォン1台でも配信できます。
問題は観客の声を寄せ集める方法ですよね。
僕も会社で会議通話をやったりしていますが、複数人の会議通話をやろうとしても、同時にしゃべれるのは一人だったりするんですよね…。どうにかして、複数人の発言を同時に聴けないか…。
…いい方法見つけました。
一億総発信時代、動画・写真だけじゃなく、実は個人のラジオ配信も、簡単に行えるようになっていたんですね。
このSPOONというサービスのラジオ配信は、PCのブラウザで視聴することができます。
ブラウザは複数のタブを開けるので、これを使って観客が声を配信してくれれば、PCのスピーカーから観客の声を演者に届けられる!
演者YouTube配信⇒観客視聴しながら声を出してSPOON配信⇒多数のSPOON配信を同時に視聴するPCから会場スピーカーに観客の熱を出力
ということができれば、ライブができるかもしれない!
ただこれを「できるとおもいまーす、がんばってくださーい」と言うだけというのはさすがに無責任すぎる。
ですからこの仕組みがちゃんと通るか試すため、配信を行う必要があるでしょう。
しかし、僕が配信したのを友人に視聴してもらい、声でリアクションしてもらうのは正直恥ずかしい。
誰もがわかる、コールアンドレスポンスって何があるだろう
— FOREVER 21 右ねじ (@Rightscrew) March 2, 2020
いろいろ相談してみた結果、ちゃんとした演者が配信するのを手伝わせてもらいつつ、このシステムを試させてもらえることになりました。
配信で行ったのはこんな感じ。
演者さんにはクラッシュアイスゲームのような、テーブルで行えるゲームをやってもらいます。
それをLIVE配信し、視聴する方にSPOONで配信をしてもらいます。
SPOON配信された音声はそのまま配信に乗せると恥ずかしいだろうと思ったので、エフェクトをかけて機械音っぽくしてスピーカーから出します。
テスト会場:浅草アミューズメントバー「Circle」
今回場所を提供いただいたのは、浅草にあるバー、「Circle」さん。
2~4人で遊べるゲームがたくさんあり、ダーツやカラオケまで楽しめてしまって終電を逃してしまうというお店です。
ここに
配信用PCとSPOON視聴用PCを用意しました。
SPOON視聴用PCから出力した声を加工するために、スピーカーとの間にRolandのVT-4という機材を挟みました。
これを前日に購入しました。経済に貢献した。
LIVE配信に参加してくれる人を募ろうと考えたため、事前に演者さんにこちらの画像をツイートしていただきました。
※FAN配信…事前にFAN登録ということをした人にだけ、ラジオを配信できる機能
3/8(日)の15時にお店に到着し、準備をすること30分、一つのことに気が付きました。
「FAN配信だと、1ブラウザで1放送しか視聴できない…。」
観客の声はFAN配信ではなく、通常のライブ配信をしてもらう必要があるようです。
今回参加してくださった皆様、次回は通常のライブ配信でご協力をお願いします!
そして事前告知通り、16時から番組開始。
Circleの店員さんと演者のゲーム対決で、3本先取したほうが勝利。演者が勝利した場合は、Circleさんから視聴者へ1杯無料サービスがいただけるという配信でした。
ゲームを変えつつ、最終的に決着がついたころ、気づいたら45分ほど経っていました。
ゲームも配信自体も、非常に楽しかったです。
タイムラグさえどうにかなれば…たのむ5G
実際に配信をやってみて思ったのは、LIVE配信を観てコメントしたのがSPOONで視聴できるまでに10秒ほどかかりました。こういう対決形式でやっているゲームだと、次の一手についてのアドバイスをもらうのに10秒、ひたすら待つのはちょっとしんどいかなと思います。
ただ私たちにはまだチャンスがあります。
ソフトバンクが先日発表していましたが、いよいよこの春から、各社が5G通信サービスを開始します。
5G通信を利用できるようになると、「多数同時接続」「超高速・低遅延」な通信が行えるようになります。
このシステムが、演者側も観客側も5G通信で繋がれば、もしかしたらアリになるかも…。
現時点でも早い回線だと2~3秒早く届いたりもしましたので、5Gならほぼリアルでいけるんじゃないか…あると思います。
コロナ自粛の流れの中でどうにかなるか(間に合うか)はわかりませんが、可能性は示せたのではないでしょうか。
個人的には、「システムとしては通った」「コンテンツによっては致命的なラグ」という感情に挟まれてなんとも言えない気持ちなのですが、
3万近く払ってVT-4を買ってしまったので、今はどちらかというとVT-4の活用法を考えていきたいと思ってます。もったいないから。
もしボイスチェンジャーを使いたい!という方が知り合いの中にいましたら、ぜひお声がけください。格安でお貸しします。
以上!変なことでした!
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コロナで自粛されるライブ、どうにかできないか考えてみた https://t.co/Coh8dq8083
— FOREVER 21 右ねじ (@Rightscrew) March 8, 2020
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